はじめに

草花に心打たれたのは、出張で行ったロンドンの景観でした。
出張場所は、ロンドン中心部のオフィス街でしたが、ビルの入り口や窓辺等、至る所に花が飾られて何とも心癒される空間をつくっていました。
自分もいつかは、こんな花で囲まれた癒しの空間を再現したいと思うようになりました。
月日が流れて2010年に、ついに念願の庭を持てた事で、憧れのイングリッシュガーデンを目差した庭造り開始です。
狭い庭ですが、それまでのマンションと違って本格的に土いじりができます。しかし、やってみると思った景観がつくれません。また、少し放置すると雑草が茂る荒れ地と化します。
そんな庭造りの悪戦苦闘のブログです。

イングリッシュガーデンに魅了されて

ロンドン出張中に、本場のイングリッシュガーデンを見たくて、出張の合間に単独で庭巡りをすることにしました。その当時は、どこに行けば美しい庭が見れるのか分からず、最も有名なキューガーデンに行くことにしました。
広大な庭園で、1日かけて誰にも気兼ねすることなく一人で散策しましたが思い描いていたようなイングリッシュガーデンとは違い、巨大な植物園でした。その後、テムズ川沿いを歩きながら美しい庭を求めて探索しました。本場イングリッシュガーデンの地で本格的な庭に出逢えるかと胸躍らせていましたが、残念ながら叶いませんでした。
ただ、ロンドンの花で満たされた空間は、イングリッシュガーデンに対する憧れを増大させました。

自己流でガーデニングに挑戦

帰国後もイングリッシュガーデンに対する憧れは消えず、いつかは庭を持って、癒しのイングリッシュガーデンを再現したいと思うようになりました。
2010年に、ついに庭を持つことができ、挑戦がはじまりました。
正直言って、当初は酷い物でした。
植えた植物は思ったように育たず、少し放置すると雑草で荒れ放題です。
原因は明確です。
・植物に対する知識不足
・手入れが不十分
・観察不足
目差す癒しのガーデンは容易に実現しません。

基礎学習と試行錯誤

ガーデニングの基本を習得するため日本園芸協会のガーデンコーディネーター資格取得にチャレンジしました。並行で、自宅の庭で実践の繰り返しです。
やはり、日々の植物に対する手入れと、生育状況を良く観察する事が大事です。水やりひとつにしても、植物によって、水を好む植物とそうでない植物があるので、良く観察して植物ごとに頻度を変えます。
水を好む植物は、土がすぐ乾くので土の状態で分かります。
調子の悪い植物があったら、原因を調べて回復処置をします。水やり頻度、肥料、日照、温度、病害虫等、植物が弱る原因は様々です。日々、改善を図りながら植物にとって適切な管理方法を学んでいきました。
ガーデンコーディネーターの資格は、カリキュラムをこなすことで難なく取得しました。次は、ガーデンアドバイザー、ハンギングバスケット・マスター資格を目指します。

庭を凝縮したコンテナガーデン

寄せ植えは、コンテナ内に小さな庭を再現するという意味では、庭造りの良い練習になります。コンテナの色やデザインに合った寄せ植えをつくるには、どういう植物をどういう配置で植えるのか考える必要があり、植物の特性をよく理解している事とデザイン・センスが問われます。また、寄せ植えは、植えた時点が完成ではなく、その後の成長を考慮し、美しいフォルムを長く維持する事を考慮に入れる必要があります。寄せ植えを、単体で一つの庭としてとらえる事もできるし、庭の構成要素として配置する事もできるので、作る楽しみが広がります。

美しい景観を共有する喜び

寄せ植えを作って、良い作品ができても一人で楽しんでいるだけでは自己満足で終わってしまいます。多くの人に癒しや感動を与える事がガーデニングの醍醐味です。
そこで、ハンギングや比較的軽い素材でできたコンテナを利用して寄せ植えを作り、花の好きな知人に、低価格で提供しています。要望を聞いて、園芸店で苗や材料を購入し、その人が喜ぶ姿を想像し期待に応えられるように作るのは、プレッシャーが加わって遣り甲斐を感じます。
少しでも良い作品ができるよう、日々、学習と実践を繰り返し腕に磨きをかけています。

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